エビ🦐の師弟ズ劇場

ツイッターで作ってるお話の保管庫。ゼロさん2人とゼットくん2人のちっちゃい4人がワイワイやってるのが好きなので生活感あふれる部屋が背景。笑 食べ物・お料理ネタはプラントベース。

虫取り

「師匠たち!虫かごを手に入れたので!」
「俺たち虫取りに行ってきます!」
「かごだけ?」
「虫取り網とかないのか?」
写真。フィギュアのウルトラマンゼット二人と、ウルトラマンゼロ二人が、向かい合っている。ゼットくんはふたりとも虫かごを首から下げている。

「お任せください!網はなくても手づかみでガッとつかまえてきますよ!」
「ガッと…」
「何が取れるかなー!」
「おいおい…変な虫取ってくるなよ」
写真。フィギュアーツのゼットくんは右手でこぶしを作って見せている。アクションフィギュアのゼットくんは虫かごを持ち上げてみている。

「では師匠!お楽しみに!」
「大きい虫を探すぞー!」
写真。歩き出すゼットくんふたり。フィギュアーツのゼットくんは右手の指2本を額に添えてゼロさんを振り返っている。アクションのゼットくんは右手のこぶしを空中に突き上げている。

数時間後…
「あいつら…戻ってこねえな…」
「なんだよ、心配してんのか?」
写真。少し暗くなった部屋、ゼロさん二人がテーブルについている。

「大丈夫だろ、あいつらも曲がりなりにもウルトラマンなんだぜ」
「いや…あいつらの心配はしていないんだが…」
写真。フィギュアーツのゼロさんは軽く右手を揚げているがウルトラアクトのゼロさんはうつむいてテーブルを見ている。

「また何か巨大な生き物を引きずって帰ってくるんじゃねえかって…」
「うっ……」
「師匠たちー!」
写真。顔を見合わせるゼロさんたち。後ろのほうにゼットくん二人がやってきている。

「カッコイイカブトムシを捕まえてきましたよ!」
「おお、ちゃんと虫かごに入るサイズだな…」
「いやー結構苦労しちゃいました!」
写真。アクションのゼットくんはアクトのゼロさんの横に立ち、フィギュアーツのゼットくんはフィギュアーツのゼロさんの横に立ち、それぞれ虫かごを見せている。

「俺のはこいつです!」
「なんか角がすげえ」
「俺のはこれです!」
「でかいな」
写真。それぞれの虫かごを開くゼットくんたち。アクションのゼットくんの虫かごからは長いツノが飛び出している。フィギュアーツのゼットくんの虫かごからは黒いカブトムシが這い出してきている。カブトムシたちはミニチュア。

「見てください!体が黄色いんですよ!」
「ほんとだ…それカブトムシか?」
「俺のは普通の黒いやつですが…」
「いやなんかおまえのもツノがすげえんだけど」
写真。ゼットくんはふたりともカブトムシをつかんでゼロさんにそれぞれ見せている。

「なんか珍しいやつじゃねえのか、これ」
「うーん…そうなんですかね?」
「調べてみましょう!」
写真。カブトムシ二匹はテーブルの上にのっている。アクションのゼットくんはスマホを持ってきている。他の三人はテーブルの上のカブトムシを見ている。

「まずは俺の! カブトムシ…大きい…黄色…っと」
写真。アクションのゼットくんがスマホに検索語を入力しており、アクトのゼロさんがそれを見ている。他の二人はテーブルの上のカブトムシを見ている。

ヘラクレスオオカブトだ!カブトムシの王様ですって!!」
「おい…分布はグアドループ島とかドミニカ島とか書いてあるぞ」
写真。アクションのゼットくんがスマホの画面をアクトのゼロさんに見せている。フィギュアーツのゼロさんがその様子を見ている。フィギュアーツのゼットくんは自分のカブトムシをつかまえている。

「いいなー!俺のは?黒くてツノが4本あるぞ!」
「カブトムシ…大きい…黒い…ツノが4本…っと」
写真。フィギュアーツのゼットくんが自分のカブトムシを抱えてスマホのほうを見ている。アクションのゼットくんはスマホ画面に検索語を入力している。

「これだ!世界中で人気の最強個体コーカサスオオカブト!」
「サイキョーコタイ!!」
写真。アクションのゼットくんがスマホの画面の前で手を広げている。フィギュアーツのゼットくんは自分のカブトムシを持ち上げている。

「カブトムシの王様ー!」
「最強個体ー!」
コーカサスオオカブトは東南アジアに生息…ジャワ島…スマトラ島…トゥアンク島…それから…」
「おまえら虫取りにどこ行ってたんだ…?」
写真。ゼットくん二人はテーブルのまわりでそれぞれ自分のカブトムシを高く掲げて喜んでいる。アクトのゼロさんはスマホ画面を触ってそこに書かれているものを読んでいる。フィギュアーツのゼロさんはゼットくん二人を見ている。

というわけでヘラクレスオオカブトちゃんとコーカサスオオカブトちゃんがいきものの仲間に加わりました。
「よろしくな!」
「樹液を取ってこないとな!」
写真。ゼットくんたちが膝で立って、テーブルの上にカブトムシをそれぞれのせて見つめている。それを見ているゼロさん二人。