「師匠たち!虫かごを手に入れたので!」
「俺たち虫取りに行ってきます!」
「かごだけ?」
「虫取り網とかないのか?」
「お任せください!網はなくても手づかみでガッとつかまえてきますよ!」
「ガッと…」
「何が取れるかなー!」
「おいおい…変な虫取ってくるなよ」
「では師匠!お楽しみに!」
「大きい虫を探すぞー!」
数時間後…
「あいつら…戻ってこねえな…」
「なんだよ、心配してんのか?」
「大丈夫だろ、あいつらも曲がりなりにもウルトラマンなんだぜ」
「いや…あいつらの心配はしていないんだが…」
「また何か巨大な生き物を引きずって帰ってくるんじゃねえかって…」
「うっ……」
「師匠たちー!」
「カッコイイカブトムシを捕まえてきましたよ!」
「おお、ちゃんと虫かごに入るサイズだな…」
「いやー結構苦労しちゃいました!」
「俺のはこいつです!」
「なんか角がすげえ」
「俺のはこれです!」
「でかいな」
「見てください!体が黄色いんですよ!」
「ほんとだ…それカブトムシか?」
「俺のは普通の黒いやつですが…」
「いやなんかおまえのもツノがすげえんだけど」
「なんか珍しいやつじゃねえのか、これ」
「うーん…そうなんですかね?」
「調べてみましょう!」
「まずは俺の! カブトムシ…大きい…黄色…っと」
「ヘラクレスオオカブトだ!カブトムシの王様ですって!!」
「おい…分布はグアドループ島とかドミニカ島とか書いてあるぞ」
「いいなー!俺のは?黒くてツノが4本あるぞ!」
「カブトムシ…大きい…黒い…ツノが4本…っと」
「これだ!世界中で人気の最強個体コーカサスオオカブト!」
「サイキョーコタイ!!」
「カブトムシの王様ー!」
「最強個体ー!」
「コーカサスオオカブトは東南アジアに生息…ジャワ島…スマトラ島…トゥアンク島…それから…」
「おまえら虫取りにどこ行ってたんだ…?」
というわけでヘラクレスオオカブトちゃんとコーカサスオオカブトちゃんがいきものの仲間に加わりました。
「よろしくな!」
「樹液を取ってこないとな!」