エビ🦐の師弟ズ劇場

ツイッターで作ってるお話の保管庫。ゼロさん2人とゼットくん2人のちっちゃい4人がワイワイやってるのが好きなので生活感あふれる部屋が背景。笑 食べ物・お料理ネタはプラントベース。

2023ホワイトデー

 

↑今年のバレンタイン

「さてと…」
「材料は準備できたけど…」
※写っている本は白崎裕子さんの「白崎茶会 植物生まれの気楽なおやつ〜卵、小麦粉、乳製品を使わないやさしいレシピ」
植物生まれの気楽なおやつ 白崎茶会 卵、小麦粉、乳製品を使わないやさしいレシピの通販/白崎裕子 - 紙の本:honto本の通販ストア写真。ゼロのフィギュアが2人と、お菓子の材料。ウルトラアクトのゼロは腰に手を当てていちごのパックを見下ろしており、アーツのゼロは後ろに立てた本に手をかけている。

「ほんとに作るのか?あいつら大騒ぎするぞ」
「それはそうなんだけど、バレンタインに俺たちが手作り期待してたみたいな感じになったからよ…」
アーツのゼロがアクトのゼロに話しかけている。

「このままだともらうのだけ手作りもらおうとするヤツみたいでなんか嫌なんだよな…」
「わからんでもないが気が進まねえな…」
アクトのゼロが右手で後ろ頭をかいている。アーツのゼロはいちごを見下ろしている。

「まあもう買ってきちまったから作るぜ!」
「えーと…これだな」
アクトのゼロはいちごのパックを開封しており、後ろではアーツのゼロが本を開いて「フルーツヨーグルト寒天」のページを見ている。

「おい、おまえそれもうちょっときれいに並べろよ」
「お、おう、すまん」
ガラスの容器に切った苺がバラバラに入っている様子。指摘されてアクトのゼロがちょっとビクッとしている。

「寒天パウダーを入れてと…」
(気が進まねえとか言ってたわりにちゃんとやるんだな…)
アーツのゼロは鍋にスプーンを入れてかき混ぜている。アクトのゼロは並べなおしたいちごを見下ろしている。

「これで混ぜるんだな」
「砂糖は量ったぜ」
アクトのゼロは自分の背丈くらいの泡だて器を肩にのせて鍋を見ている。アーツのゼロは砂糖の容器に腕をかけて、はかりの上に置いた砂糖の入った器を見ている。

「まず少しだけ入れて固めて…」
「その上に残りとフルーツを流し込めばいいんだな」
苺を並べたガラス容器に苺が見える程度に寒天が入っているのを、2人で見下ろしている。

「あっ、間違えてた」
「えっ?」
ガラス容器には寒天がいっぱいに入っている。アーツのゼロは向こうを向いて本を見下ろしており、アクトのゼロが驚いたように振り返っている。

「まあ大丈夫だろ…冷蔵庫で固めるぞ」
「お、おい、どこで何を間違ったんだよ」
アーツのゼロが容器のふたを閉めている。アクトのゼロが不安そうにアーツのゼロの肩に手をかけている。

—数時間後—
「よし、ちゃんと固まってるな」
「結局何を間違えたんだよ…」
容器のふたに手をかけているアーツのゼロ。アクトのゼロは腰に手を当てて容器を見ている。

「へらで周りをはがして…」
「このまな板をのせてひっくり返すんだな」
寒天と容器の間にアーツのゼロがへらを突っ込んでいる。アクトのゼロは、立ててある小さめのまな板に手をかけている。

「おっ、うまくいったな!」
「いい感じじゃねえか!」
まな板の上に寒天がのっているのを、2人が見下ろしている。寒天にはいちごがきれいにならんでいる。

「一個だけ入ってたさんくらんぼをのせて…」
「じゃああいつら呼んでくるか…」
皿の上に切った寒天が盛り付けてあり、その上にさくらんぼがひとつだけのっている。アクトのゼロはさくらんぼをのせたような様子で手をのばしており、アーツのゼロは両手を腰に当てている。

「わあ!美味しそうですね!」
「みんなでいただきましょう!」
ゼロ2人が左右、ゼット2人がその間で、4人並んで寒天ののった皿を見下ろしている。

「でもこれ、どうしたんですか?いただきもの?」
「いや、俺たちが作ったんだよ」
アクションフィギュアのゼットが、右隣のアクトのゼロに話しかけている。

「えっ!師匠の手作り!すごい!」
「まあなー」
「師匠、クッキングするなら俺たちも呼んでくれたら一緒に作ったのに」
「え?ええと…」
アクションのゼロが両手で拳を作って嬉しそうにしている。アーツのゼットは寒天を手で指し示しながら、左隣のアーツのゼロを見ている。

「これはその…ホワイトデーで…」
アーツのゼロはうつむいて、口元に手を当てている。他3人がそれを見ている。

「え?デーデ?何ですって?」
「あーいや…だから」
アーツのゼットは左手を耳に当ててゼロを覗き込んでいる。アクションのゼットは隣のアクトのゼロを見ている。

「遅くなったけど一応ホワイトデーってやつだよ」
「ほわ…え…?」
「え、俺たちへのホワイトデーのお返しに?師匠が手作りを?」
「そうだよ」
アーツのゼロは左手を前に出しており、アーツのゼットは首をかしげたままそれを見ている。アクションのゼットは隣のアクトのゼロに話しかけている。


ゼット2人が空中を見あげている。

「師匠!」
「うわっ」
「ししょーっ!」
アーツのゼットがアーツのゼロの腕をつかんでいる。アクションのゼットは両手を前に出してアクトのゼロに抱き着こうとしたような様子だがアクトのゼロはサッと身をかわしている。

「師匠、ホワイトで師匠を手作りが俺たちをおおお」
「何言ってるかわからねえよ」
「どうして避けるんですか!」
「うるせえな、いいから食えよ」
アーツのゼットはアーツのゼロの腕に縋りつくようにしている。アクションのゼットは両手を前に出したままアクトのゼロに抗議をしているがアクトのゼロは寒天のほうを手で指し示している。

「食え!」
「あり、ありがとうございます、ウウッ…」
「師匠の愛、いただきます!」
アーツのゼロは手で寒天を指し示しており、アーツのゼットはフォークを寒天に刺している。アクションのゼットは両手でフォークを持っている。

「おい、おいし、美味しいれふうううう」
「うるせえなあ…」
「愛の味が!します!」
「どんな味だよ」
アーツのゼットは膝と腰を曲げてうつ向き、右手で顔を覆っている。アクションのゼットは両手で拳を作って遠くを見ている。

「俺たちの師弟愛、ちゃんと双方向ですね師匠!」
「いろいろ言いたいことはあるけど師弟愛ってそういうのじゃないと思うぜ」
アクションのゼットとアクトのゼロが顔を見合わせている。ゼットは両手でハート型を作っている。

「師匠…手作りお菓子で応えてくれるなんて…俺はこの日のことは永遠に忘れません…」
「大ごとにすんのやめろ」
アーツのゼットとゼロ。ゼットは両手を自分の胸に当ててゼロを見ている。ゼロはちょっと体を引いている。

さくらんぼを取り合う2人と「さくらんぼのせなきゃよかった」って思ってるアクトゼロさんと「やっぱ作るのやめとけばよかった」って思ってるアーツゼロさんアーツのゼットがさくらんぼを持っており、アクションのゼロが両手でさくらんぼをつかもうとしている。背後でアクトのゼロは左手で自分の顔を覆っており、アーツのゼロは棒立ちしている。

いちごオシャレでしょ~!でも切る段階になって「交互に上下にするの意味なかったな」って思ったやつ~!」
切る前の寒天の写真。切った苺は上下が交互になるように並んでいる。

ゼットくんたちのための可愛い盛りつけ。
皿の上に切った寒天がのっている。さくらんぼがひとつだけ真ん中にのせられている。