「ウサギ、そこはネズミの寝床だから…」
「2匹一緒には入れねえぞ」
「ししょーたちー」
「師匠たちってばー!」
「うわっ、なんだ?」
「なんだよこれ」
「梨飴をいただいちゃいました!」
「普通はりんご飴らしくて、梨飴は珍しいらしいですよ!」
「って言われてもりんご飴も食べたことないけどな」
「まあその名の通り、梨に飴がかかってるんです!」
「へー、甘そうだな」
「どうやって食べるんだ?」
「それは…こう、ガッとかぶりつけば…」
「いや食べにくいだろ、切ったほうがいいんじゃないか?」
「そうだな」
「じゃあ切るぜ!」
「ちょっと待て!」
「スラッガーが飴でベタベタになるだろ、それそのまま頭に戻すのかよ」
「うるせえな、洗えばいいだろ」
「ちょっと師匠たち、そんなことで揉めないでくださいよ」
「おまえいつもスラッガーそんなことに使ってんのかよ」
「別にいつもじゃねえよ、たまたま思いついただけだろ」
「俺が切ってきますから…仲良く待っててくださいね?」
「さあ師匠たち!切ってきましたよ!」
「おう」
「ありがとな」
「食べてみましょう!」
「ぬっ…」
「結構重いですね…バランスが…」
「そんなの手で取ればいいだろ」
「だからおまえベタベタになるって」
「こうやってクッキングシートで持てばいいじゃねえか」
「ああ、それなら…」
「師匠、そんなのどこから…」
「師匠たち、美味しいですか?」
「うん、ジューシーで美味いな」
「飴も甘いけど梨が甘くて美味いぜ」