エビ🦐の師弟ズ劇場

ツイッターで作ってるお話の保管庫。ゼロさん2人とゼットくん2人のちっちゃい4人がワイワイやってるのが好きなので生活感あふれる部屋が背景。笑 食べ物・お料理ネタはプラントベース。

博品館ザライブスターズ編のゼロvsゼロダークネスの感想(文)

博品館のすぐあと感想(https://twitter.com/ultra_shimiebi/status/1776846347855143202)書いてる時はあまり意識に上らなかったんだけど、配信を見ているとゼロダークネスとタイマンはるとこが一番好きかもしれない。ワンシーンだけ再生できるようにしてやるって言われたらそこを選ぶ…スローモーションになる演出はすごくかっこよくてステージ見てたときもゼロさんの握りしめた拳の力強さが伝わってきてしびれたことを思い出した。
エメリウム光線打ち合って転がったあと脚から飛び上がるみたいに起き上がってゼロダークネスを睨みつけながら歩き出すゼロさん、その少し前まであんなに絶望してたのに、もう戦いに前向きというかなんだろう、自らの恐怖に対峙しに行くのに躊躇なくて、戦う気しかなくて、その横顔が本当に格好良い。
思えばゼロダークネスに乗っ取られたときゼロさんはゼロダークネスの中にいたので直接面と向かってはいなかったわけで、今回は「自分の姿と力で仲間を殺したゼロダークネス」に物理的にも精神的にも正面から立ち向かうことになったんだなあと…
ゼロダークネスに「何より自分の犯した罪を恐れている」と言われて、私は「罪?体乗っ取られたんだからゼロさんが犯した罪ではなくない?」と思ったんだけど、ゼロさんはその言葉にすごく動揺していて、ゼロさん自身にとっては自分の身体、自分の力が使われたことがすごく怖かったんだなというか、強くなった自分の力が結果的に仲間を殺すに至ったことがきっとすごく恐怖で、自分の罪として記憶に残っているということなのか。もともとコスモスとダイナからもらった力について悩んで旅に出ちゃうようなところもあったし、あんなに何も恐れず戦っているように見えるのに、そしてギャラファイでも強くなることを求めていたりしたのに、そんな中でも自分の力そのものに対する恐れがずっとあるのかもしれない。
ステージを見てた時は、タイガくんの「あなたを兄貴のように思っていた」という言葉で立ち上がるの、それほどピンと来てなくて、家族的な絆で勇気づけられたのかなとか、あと「ウルトラマンゼロはこのくらい楽々乗り越えていくんだ」という言葉に応えようとするヒーローなんだなとか思ってた程度なんだけど、ゼロさんが自分の力を「罪」のように思って恐怖心を持ち続けていたのかもしれないという観点で改めて考えると、タイガくんの言葉も、そこから立ち上がるのも、家族的な絆というより、実際ゼロさんは「今この瞬間だけは俺とおまえでウルトラ兄弟」と言っていて、となるとウルトラ兄弟=父親たちのウルトラ兄弟のありかたがゼロさんにとっては憧れというか目指すべき指針であり、立ち上がったゼロさんの言う「ウルトラマンを舐めるなよ」「俺は確かに恐怖を拭い去れないのかもしれないが、下を向かないのがウルトラヒーローなんだ」という言葉からも考えて、ウルトラ兄弟というのが力が絶望ではなく希望となることを教えてくれる/思い出させてくれる存在なのかなと思ったり。
「宝を見つけた」って言うの、もちろんタイガくんとの絆ではあるんだけど、その絆はウルトラ兄弟である父親たちの絆と相似形であり、これからいつか自分たちもそうなっていくんだという未来でもあり、力への恐怖を乗り越えさせてくれた、そしてこれからも乗り越えさせてくれるものなのかもしれない。ゼロさんはウルトラマンたちの組織ではないUFZの中にいるときでさえ、名乗りで一人だけ「セブンの息子」と自分のアイデンティティとしてセブンという父親の息子であることを言うわけで、ゼロさんにとってセブンさんというのは本当に大きくて、誇りであり、憧れや尊敬や目指す存在であり、ゼロさんをヒーローとして立たせている存在なんだなと思う。