「うーん…どうしよう…」
「どうしたんだよ、寝袋なんか並べて」
「だって俺たち4人になったじゃないですか…寝袋が1つ足りないんですよ」
「まあそうだが…買い足せばいいだけだろ?」
「と思って俺も買いに行ったんですが…同じのが見つからず…」
「これしかなくて…」
「でかっ!」
「それ寝袋か!?」
「これしかないってどういうことだよ」
「ほらこうやって入れるんですよ!」
「手がモフモフしてる…」
「ね?」
「いや『ね?』って言われてもな…」
「なんでこれ買ってきちゃったんだよ…」
「だってこの売上金の一部がコアラを守るために活動する団体に寄付されるんですよ!」
「そういう問題じゃないだろ」
「足もモフモフだぁ…」
「でも一人だけこれになっちゃうと仲間外れみたいでしょ?揉めるかなって…」
「ったくこんなもん買ってきやがって…」
「あ、師匠、俺使いますよ」
「仕方ねえ、俺が使ってやるよ」
「いや師匠、俺が…」
「師匠、無理しなくても俺が使いますって」
「足出ちゃってますね…」
「中でスラッガーが引っかかっちまうな…」
「おまえは一番デカいんだから俺が使ってやるよ、出てこい」
「師匠、だから俺が使いますよ?」
(師匠がすごくがっかりしている…)
「ほら見ろ、俺なら入れ…る……くっ…」
「ねえ師匠ったら!俺が使いますって!」
「スラッガーが引っかかった…」
「おまえも同じじゃねえか」
「だから師匠!俺が使いますって!」
「ちょっと待て、もう一回入ってみるから」
「師匠たちはあっちの寝袋で寝てたんでしょ?今まで通りでいいじゃないですか!」
「俺ももう一回やってみるぜ」
(押し付け合いで揉めるかと思ったのに取り合いになってしまった……)
アーツのゼットくんも微妙に窮屈
アクションフィギュアゼットくんにはフィット
↓つづきの話