「わっせ、わっせ」
「よーし開けるぞぉ!」
「おっ、何運んできたんだ?」
「あっ、ゼロ師匠たち!」
「今師匠たちも呼ぼうと思ってたところなんです!」
「ウルトラヒーローズEXPO…」
「THE LIVE…ウルトラマンゼット?」
「俺の宇宙警備隊の初任務のときの映像ですよ!」
「みんなで観ましょう!」
「あー、あのときの…」
「なんと!師匠が戦う俺の背中を優しく支えてくれる場面が収録されているとの情報を得まして!」
「うひゅう〜!そいつは見逃せませんなァ〜!」
「…俺そんなことしたっけ?」
「またまたぁー!師匠ってば照れちゃって!」
「いや…普通に覚えてないんだが…」
「そんなことよりおまえがジードに襲いかかったところも映ってんのか?」
「うっ!あ、あれはその…初任務で張り切りすぎて先走ったというか…」
「と…とにかく観ましょう!」
「俺とハルキの活躍の記録を観てください!」
〜鑑賞中〜
「うおー!ご唱和ください我の名をー!」
「ウルトラマンゼーット!!」
「うるせえな」
「テンション上がりすぎだろ」
「そして師匠!やっぱり俺の背中を!」
「優しく支えてくれてたじゃないですか!」
「あーうん…まあそういう瞬間も映ってたな…」
「ああー師匠の温かく力強い腕の感触が思い出されますなあー!」
「師匠!あの場面を再現してみましょう!」
「おまえら気持ち悪いな」
「おい、そこウサギが…」
「えっ、うわ!」
「おっと!」
「し、師匠…ありがとうございます!ウルトラ感激!」
「危ねえだろ(ウサギが)、気をつけろよ」
「いいなあ…俺も…」
「あーっ、ウサギがこっちにもー!」
「おっと危ねえ――」
「――ウサギ!」
「うわー!」
「師匠、なにも俺をぶん投げなくても!」
「わ、悪い、ウサギを踏むかと思って咄嗟に…」
「自業自得だぞゼット」
(俺も投げられる可能性があったのか…)
使えなかったショットの供養
「見てください!ディスクにも俺たちの姿が!」
「俺とジード先輩のウルトラ凛々しい写真もついてきましたよ!」
「ウルトラ凛々しいって自分でおまえ…」