「師匠、今日は嘘をついてもいいって知ってましたか？」
「地球には嘘をついてもいい日なんてあるんですね！」
「あー、エイプリルフールってやつか」
「嘘をついていいっていっても、罪のない嘘で人を楽しませたりするって感じだな」
「罪のない嘘…どんな嘘ですかねー」
「うーん…」
「じゃあ、ゼロ師匠に弟子に認められたぞー！とかはどうですか？」
「嘘ってわかってんなら別にいいけど…」
「でも俺も嘘ってわかってんのに俺に言っても意味ないだろ」
「そっか…」
「『師匠に弟子と認められた』は嘘なんですよね…そうですよね………」
「うーん…いざ嘘と言われると難しいですね…」
「別に嘘をつかなきゃいけないわけじゃないんだから、無理に考えなくてもいいだろ」
「あっ！」
「師匠の後ろに角が生えたナマケモノが！」
「ほんとだー！」
「はあ？」
「おいおい」
「誰がこの流れでそんな見え透いた嘘に引っかかるんだよ」
「いやほんとですって！」
「近づいてきてますよ！」
「全くおまえは…」
「無理に嘘つくことねえって言ってんだろ」
「師匠後ろ！」
「来てる来てる！」
「だかｒ……」
「……」
「！！？」
「本当なら本当って早く言えよ…！」
「言ってたじゃないですか！」
「師匠…早速モフモフしてる…」
「なんなんだこいつ……」
「師匠、なんだかなつかれちゃいましたね」
「頭に生えてるのは角なんですかねー」
「かわいい」
というわけで、新しいお友達ができました！
「近いな……」
