「オゾーニだー！」
「オゾーニ食べるぞー！」
「オゾーニ…」
「……」
「師匠、オゾーニ…」
「何も入ってませんが…」
「エビのとこのお雑煮は味噌汁に餅だけ入れるんだってよ」
「じゃあ餅は入ってるんですね…どこかな」
「こういうシンプルなオゾーニもあるんですね…」
「あっ！餅が出てきた！」
「これが毎年死者を出すという食べ物、餅…」
「物騒な言いかたすんな」
「よし、すくえた！」
「師匠、早く！熱々のうちに！」
「待て、この状態で熱々の餅食べるの怖いから」
「昨日うどん食べた器に入れて食えばいいだろ」
「なるほど」
「さすが師匠！頭良いですね！」
「普通だろ…」
「いただきまーす！」
「餅食べるぞお！」
「よく噛んで食えよ」
「独特の食感で美味しいですよ師匠！」
「良かったな」
「ひひょう、よくかんえうんえすけど…いつまえかんえたあいいんえふかね…？」
「口の中なくなってから喋れよ」
