「ネズミ、落ちるなよー」
「こいつらそろそろ腹が減る時間かな…人参でも持ってくるか」
「師匠たちー!」
「ネズミちゃんたちの新しいお友達を連れてきました!」
「ほら!かっこよくないですか?」
「ホンヤドカリとアカミミガメっていうそうですよ!」
「いやそんなのどっから連れて来たんだよ」
「そいつら水の周りじゃないと暮らせないんじゃないのか」
「え…そうなんですか?」
「じゃあお水を用意して…」
「そんな簡単なもんじゃねえだろ、その生き物に合った環境ってもんがあるんだから」
「で、でも…俺たちが無理に連れてきたんじゃなくてそこにいたんですよ…」
「それにちゃんとご飯も用意しますし…」
「おいネズミ、気を付けろよ」
「水の周りで暮らすことも知らなかったのに、何を食べるかわかってんのか?それより水辺に連れてってやった方がそいつらにとって幸せなんじゃないのか?」
「そ…そんな矢継ぎ早に責めなくても…」
「師匠も喜んでくれると思ったのに…」
「おお、ネズミすごいな」
「ゼロ師匠たちのバカーッ!」
「バッカルコーン!!」
「えっ、俺は何も…ていうかバッカルコーンって何?」
「師匠たち…モフモフの生き物は即受け入れてきたのに…」
「こいつらも殻とか甲羅がモフモフだったら良かったのかな…」
「あっ、ヤドカリが殻から出てきた!」
「傷つけたかな…ヤドカリ、おまえは悪くないんだ、ただ師匠は毛が生えてるほうが喜ぶかもって」
「…誰が毛が生えてたら喜ぶって?」
「あっ、師匠!」
「全く……。そいつら、自分からその辺まで来てたんだって?」
「そうなんです、そこにいたんですよ!」
「じゃあまあ…そいつらがどこか行くのを無理矢理引き止めるんじゃなければ、置いてやってもいいと思うぜ」
「でも…」
「師匠が怒るかも…」
「な、それならいいだろ」
「あっ、師匠!」
「俺も別に怒ってるわけじゃねえよ…なんなんだよバッカルコーンって…」
「そいつらがここで暮らすようならまあ好きにさせればいいんじゃないか」
「みんな懐いたみたいだしな」
「し、ししょ……」
「師匠……!」
「よかったなーヤドカリ!」
「カメ、食べるもの持ってきてやるからな!」
「また生き物が増えたな…」
「なんかまだ増えそうな気がする」
ザリガニ狙ってガシャポンしたらザリガニ以外の2つが出ました笑
師匠がモフモフの生き物を即受け入れてきた歴史
ネズミちゃん
ウサギちゃんとブタちゃん
パンダちゃん