「師匠たち!飾りつけですよ!」
「姪ちゃんが七夕飾りを作ってくれたんです!」
「ほら!これ、らんたんっていうんですって!」
「すげえ細かいの作ってくれたんだな」
「これ見てください、きれいでしょ!」
「小さい輪っかをつなげてあるのか、すげえな…」
「これは?」
「あ、それはたんざくっていうんですって!」
「以前姪ちゃんにもらったこのえんぴつでお願いごとを書きましょう!」
「お願い事か…」
「師匠、宇宙の平和とかはやめてくださいね、予想がついて面白くないので!」
「面白くないとかおまえ…」
「おまえもゼロの弟子になりたいとかは書くなよな、予想がついて面白くねえから」
「え……」
「俺も弟子以外のこと書きますが、まだ見ちゃだめですよ!」
「なんか不安だな…」
「書けたらこのひもで吊るします!」
「俺のはこれだぜ!動物に優しい世界!」
「おおー、師匠らしい…」
「俺のはこれです!お料理上手になる!」
「おまえお料理ハマってるなー」
「俺の願い事はこれにしたぜ」
「姪ちゃんと甥ちゃんが元気ですごす…さすが師匠、お優しい!」
「で、おまえはさっきから何を拝んでるんだ?」
「どれどれ、そっちの俺は何て書いたのかな」
「ししょう、おれ…?」
「フフフ…」
「これはですね、『あいあいがさ』といって、ものすごく絆を深めるために書く地球の風習なんですって!」
「……」
「きずなをふかめるために…!」
「いやー地球の教養がどんどん身についてしまって!」
「……」
「師匠!俺はあいあいがさ知らなかったので!知ってたら俺も書いてましたからね!」
「いいよ書かなくて」
「ウルトラマンにあげてね!」とこんなに小さな七夕飾りを作ってくれた姪ちゃん。みんなとても嬉しくて楽しかったようです。ありがとう!
画面に写ってないときもアーツゼットくんはずっと拝んでいた。