「師匠たちー!!」
「いて!」
「何なんだよ急に…」
「あっ、すみません、つい興奮してしまって…」
「見てください!こちらスーパーで見つけた麻婆茄子の素!動物性の材料が入ってないみたいなんです!」
「おー、いいものがあったな」
(李錦記 麻婆茄子の素:https://sbfoods.co.jp/products/detail/16979.html)
「今夜はこちらを作りましょう!作りかたも載ってますし!」
「材料は揃ってんだろうな?」
「もちろんです!茄子とー、」
「エリンギとー、」
「ゴーヤと…これはなんとおつとめ品で30%引きです!」
「待て、なんか材料おかしくないか?」
「あっ、もちろん大豆のお肉のミンチタイプは常備してますので大丈夫です!」
「いやそれじゃなくて…さっきの箱ににんじんとピーマンって書いてあったぞ」
「それはわかってますが…俺はエリンギとゴーヤが食べたいんです!!」
「おまえ…ほんとにまっすぐにワガママを言うよな…」
「それではご唱和下さい!ウルトラ臨機応変クッキング!」
「おい、この前まで適当クッキングだったじゃねえか」
「最近臨機応変という素晴らしい言葉を教えていただきまして…臨機応変にウルトラ美味しく作ってみせますよ!」
「ほんとか?野菜3種類のうち1種類しか合ってねえぞ?」
「しかもこの茄子、結構傷があるな」
「傷がある茄子のセールだったんですよ!茄子いっぱい食べたいので、レシピでは4本ですが5本全部入れちゃいましょう!」
「ゴーヤも傷んでるじゃねえか」
「おつとめ品なので多少は…でも傷んだところを取り除けば大丈夫です!」
「まあフードロス削減にもなるしな…」
「でもゴーヤ1本はちょっと多かったですかね…茄子も増やしちゃったし…」
「半分くらい冷凍しとけばいいだろ」
「ではレシピに従って、まず茄子を3分炒めます!」
「そして他のお野菜を加えて1分炒めます!」
「材料が全然違うのに、そこは臨機応変に調理時間とか変えなくていいのかよ」
「一旦お野菜を取り出して、大豆のお肉と調味料を絡めます!」
「おっ、いい匂いだな」
「そこにお野菜を投入して炒め合わせたら完成です!」
「簡単だな」
「まあ見た感じ美味そうではあるが…」
「そうそう、ブロッコリースプラウトがあるのでのっけちゃいましょうね」
「おまえあの箱に載ってる料理作る気全然ねえよな」
「さあできました!ドキドキしちゃいますね〜!」
「ドキドキするくらいなら材料揃えろよ…」
「うわっ…これ…ウルトラ美味ええええ!!!」
「おっ…いけるじゃねえか」
「ゴーヤがだいぶ苦いけど…それもアクセントになっていいな」
「うん、ブロッコリースプラウトも合うぜ」
「どうですか師匠、俺の臨機応変クッキングは!」
「材料変えただけで別に臨機応変ではなかっただろ」
ゴーヤがだいぶ苦かったのはたぶん炒め時間が足りなかったから…。
ちなみにゼットくんが「臨機応変」を学んだのは、前に適当やってたときにフォロワーさんに「臨機応変」と良いように言っていただいたときです笑
↓そのときのゼットくん
「『臨機応変』…!いい言葉でございますな…!」
↓今回同じかたから今度は「前から感じてましたがゼットくん意外とお料理のセンスがあるのかも?」と言われたゼットくん
「師匠…聞きましたか!?」
「ドヤ顔でこっち見んな」